YouTubeでブログの動画を見ていたら、「ドメインスコアが大事」と言っていました。
数字が出てきて、低いと弱い、高いと強い。分かりやすい話です。わたしのブログはどうなんやろう? と気になりました。
ただ、そこで少し引っかかりました。そもそもそれ、誰が決めている点数なんやろう?
調べてみたら、思っていたのとだいぶ違いました。Googleは、その数字を使っていませんでした。 しかも、そう言い続けて7年になります。
同じように「ドメインスコアって何? 上げなあかんの?」と思っていた方の参考になればと思い、まとめておきます。
(わたしはブログを始めて2か月ほどの初心者です。専門家ではないので、調べたことと出典をそのまま書きます)
まず結論から ― Googleは使っていません
先に結論を書きます。
| 疑問 | 答え |
|---|---|
| Googleはドメインスコアを使っている? | 使っていない(公式に否定) |
| 誰が作っている点数? | SEOツールの会社が独自に作っている |
| 会社によって数字は違う? | 違う。計算式が各社バラバラ |
| じゃあ完全に無意味? | そうとも言い切れない(後述します) |
| 追いかけるべき? | わたしは追いかけないことにしました |
Google検索の担当者ジョン・ミューラー氏の言葉が、いちばんはっきりしています。
We don’t use domain authority at all in our algorithms.
(アルゴリズムにドメインオーソリティをまったく使っていない)
あの数字を作っているのは、SEOツールの会社です
まず「ドメインスコア」という名前自体が、ひとつに決まっていません。呼び方も作り手もバラバラです。
| 呼び方 | 作っている会社 |
|---|---|
| ドメインオーソリティ(DA) | Moz(SEOツール会社) |
| ドメインレーティング(DR) | Ahrefs(SEOツール会社) |
| オーソリティスコア | Semrush(SEOツール会社) |
| ドメインパワー | 日本のSEOツール各社 |
全部、SEOツールを売っている会社が作った点数です。
分かりやすい例がありました。日本でよく使われている「パワーランクチェックツール」の公式サイトを見に行ったら、こう書いてありました。
ドメインパワーを表す独自の採点スコアでサイトのスコアを表示。
「独自の採点スコア」と、ツール側がはっきり書いています。 隠してはいないんです。ただ、YouTubeやブログで紹介されるときに、その部分が落ちて「ドメインスコア」という共通の物差しがあるかのように伝わってしまうのだと思います。
Googleは7年間、何度も否定しています
一度だけの発言ではありません。複数の担当者が、年をまたいで繰り返し否定しています。
| 時期 | 誰が | 内容 |
|---|---|---|
| 2015年 | ゲイリー・イリェーシュ氏 | 「We don’t have “authority”」(オーソリティというものは持っていない) |
| 2016年 | 同上 | 「We don’t really have ‘overall domain authority’」 |
| 2016年12月 | ジョン・ミューラー氏 | 「Google doesn’t use ‘domain authority’」 |
| 2018年 | 同上 | ドメインオーソリティは「Mozのツール」であり「検索エンジンは使っていない」 |
| 2019年 | 同上 | 「We don’t use domain authority」 |
| 2020年 | 同上 | 「クロール・インデックス・ランキングのどれにも、まったく使っていない」 |
| 2022年 | 同上 | 「Google検索にDAは必要ない」 |

2015年から2022年まで、7年にわたって同じことを言い続けています。 それでもなお「大事」と言われ続けているのが、この話の面白いところです。
では、なぜ「大事」と言われるのか
ここは推測を含みますが、正直に書きます。ドメインスコアを強調する側には、たいてい利害があります。
- SEOツールの紹介料。月額課金のツールを紹介すると、紹介した人に報酬が入る仕組みがあります
- コンサルや教材の販売。「あなたのサイトはドメインパワーが弱い」は、営業の入り口として使いやすい言葉です
- 動画や記事として分かりやすい。数字が上下するので、見た目に変化が出ます
実際、スコアを測るツールの多くは、詳しい数字を見るのに会員登録や有料プランが必要です。スコアを知りたい人を集めること自体が、ツール側の目的のひとつになっています。
「数字で測れて、上げられそうに見えて、道具を売りやすい」。この3つがそろっているので、話題として強いのだと思います。
ただし、まったくの無意味でもありません
一方的にけなすのも違うので、公平に書きます。
ドメインスコアは、Googleが実際に見ている要素とある程度は連動します。 質の高いサイトからリンクされている、役に立つ記事がある、サイトの構造が整っている。こうした条件がそろっているサイトは、スコアも高くなる傾向があります。
体重計に近いと思いました。 体重計の数字そのものは健康ではありませんが、健康状態をある程度は映します。
やってはいけないのは、数字のほうを直接いじろうとすることです。体重計の針を手で押さえても痩せないのと同じで、中身が良くなれば数字は後からついてきます。
実際に自分のブログを測ってみました ― ドメインオーソリティは「2」
書いているうちに気になったので、自分のブログを実際に測ってみました。 使ったのはUbersuggestというツールです。
| 項目 | わたしのブログ |
|---|---|
| ドメインオーソリティ | 2 |
| オーガニックキーワード | 13 |
| 被リンク | 18 |
| 月間オーガニックトラフィック(推定) | 0 |
2でした。100点満点の指標なので、かなり低い数字です。
ただ、これは何かが間違っているわけではありません。 このブログは2026年9月の時点で、運営2か月・記事76本・被リンク18本でした。その状態でドメインオーソリティが2なのは、むしろ自然な数字だと思います。
いちばん面白かったのは、ここです
同じツールが、月間オーガニックトラフィックを「0」と出していました。
ですが、Google公式のSearch Consoleで見ると、実際には表示878回・クリック7回が記録されています(2026年7月27日〜9月12日)。クリックは少ないですが、0ではありません。
ツールの推定値と、Googleの実測値は別物でした。 ここを自分のブログで確かめられたのが、いちばんの収穫です。
つまり、わたしが見るべきなのはUbersuggestの「2」ではなく、Search Consoleの「878回・7クリック」のほうだった、ということになります。
正直に書く、確かめられなかった3つのこと
- ツールによって数字はバラバラです。 この記事で測ったのはUbersuggestの1つだけなので、他のツールでは違う数字が出ます
- 「2024年に漏洩したGoogleの内部文書に siteAuthority という項目があった」という話も出回っています。 ただしこれは漏洩文書の解釈であって、Googleが公式に認めた説明ではありません。 ツール各社のスコアと同じものだという根拠もないので、この記事では採用しませんでした
- Googleの発言は英語のものを日本語にしています。 意味を取り違えていないつもりですが、原文も併記しました
さいごに:追いかける数字を間違えないようにしたい
- ドメインスコアはSEOツール会社が独自に作った点数
- Googleは使っていない。2015年から2022年まで、繰り返し否定している
- 会社ごとに計算式が違うので、同じサイトでも数字が変わる
- ただしGoogleが見ている要素とは連動するので、完全な無意味でもない
- 数字を直接いじろうとするのが間違い。中身が良くなれば後からついてくる
- 実際に測ったら「2」。ただし同じツールの「月間0アクセス」は、Search Consoleの実測と食い違っていた
わたしはブログを始めて間もなく、検索から来てくれる人もまだごくわずかです。だからこそ「分かりやすい数字」に飛びつきたくなる気持ちが、よく分かります。 順位もアクセスも動かないとき、点数が上がるだけでも前に進んだ気がするからです。
でも、Googleが見ていない点数を上げても、読んでくれる人は増えません。 調べてみて、そこがはっきりしたのが収穫でした。
ブログを始めてから調べたことは、ほかにも書いています。


同じように「ドメインスコアって何?」と思っていた方の参考になればうれしいです。
※Googleの見解は、Google社のジョン・ミューラー氏およびゲイリー・イリェーシュ氏の公開された発言にもとづきます(2015年〜2022年)。引用は英語原文とその日本語訳を併記しました。ツールの説明文は各ツール公式サイトの記載によります。いずれも2026年9月15日時点で確認した内容です。本記事は個人が調べた内容をまとめたもので、特定のツールやサービスの推奨・否定を目的としたものではありません。SEOの評価方法は変更される可能性があるため、最新の情報は各社の公式発表でご確認ください。


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