【4年で8個買って、2個ふくらみました】モバイルバッテリーが膨張したらどうする? 捨て方が普通と違いました

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※本記事にはプロモーションを含みます

充電しようと思って持ち上げたら、膨らんでいました。

ずっと引き出しに入っていたモバイルバッテリーです。手に取るまで、まったく気づきませんでした。

そのときわたしが思ったのは、正直「そのうち捨てよう」くらいのことでした。調べたら、それがいちばんまずい対応でした。

ついでに買った履歴を数えてみたら、4年で8個買っていました。そのうち2個が膨らんでいます。 1個は処分済みで、もう1個はいま家にあります。

そこで捨て方を調べたのですが、普通のモバイルバッテリーと、膨らんだモバイルバッテリーでは、捨て方が違いました。 家電量販店の回収ボックスは、膨らんだものを受け付けないことが多いんです。

同じように「膨らんだけど、どうしよう」と思っている方の参考になればと思い、まとめておきます。

(わたしは専門家ではありません。この記事は、公的機関が出している情報を調べて、自分の言葉でまとめたものです)

この記事でわかること

  • 膨らんだ電池にやってはいけないこと4つ
  • 普通ごみに出すと、収集車や処理施設で燃えます。 2025年に1,297件の出火
  • 膨らんだものは回収ボックスで断られます。 出し先の調べ方

まず結論 ― やることは「使わない」と「自治体に確認する」の2つでした

やること
① すぐに使うのをやめる。充電もしない
② 捨てるまで高温を避ける・濡らさない・力をかけない
③ 捨て方お住まいの自治体に確認する。 回収ボックスでは断られることが多い
絶対にやらない普通ごみに出す

入れ物を変えたり、袋に入れたりするより先に、「どこへ出すか」を調べたほうがいいです。 そこがいちばん時間のかかるところでした。


新しいモバイルバッテリーが必要なら ― Amazonの売れ筋1位は、Ankerの10000mAhでした(2026年10月25日確認)

膨らんだものは、使うのをやめて、捨て方を確かめるのが先です(このあと書いています)。そのうえで、代わりが必要な方のために、Amazonの売れ筋ランキングを調べました。

Amazon.co.jpの「携帯電話・スマートフォン用モバイルバッテリー」ランキング(2026年10月25日に確認)で、1位はAnker Power Bank(10000mAh、22.5W)、評価は5つ星のうち4.3、レビューは7,552件でした。2位は、Anker Nano Power Bank(22.5W、USB-C一体型)で、評価4.4、レビュー5,706件です。

わたしは、この商品を使っていません。ランキングで選んだ紹介です。価格は、Amazonで変わるので、リンク先でご確認ください。

買う前に、この記事の後半で書いた、mAhからWhを計算する方法で、容量を確かめられます。軽さと大容量を強くうたう商品は、数字が合うか、確かめてからがおすすめです。ランキングは日によって変わります。


4年で8個買って、2個ふくらみました

この記事を書くきっかけは、自分の買い物履歴を数えたことでした。

数
4年間に買ったモバイルバッテリー8個
膨らんだもの2個
処分済み1個
いま家にあるもの(処分待ち)1個

8個のうち2個です。多いのか少ないのかは分かりませんが、自分にとっては「他人事ではない」数字でした。

正直に書くと、膨らんだ原因は特定できていません。 どう使っていたかを記録していなかったからです。「たぶんこれが悪かった」と書けるほどの根拠がありません。

ひとつ確かなのは、使っている最中に気づいたのではないということです。引き出しにしまってあったものを、久しぶりに充電しようとして持ち上げたときでした。毎日触っていたら、もっと早く気づけたかもしれません。


ふくらんだ電池にやってはいけないこと4つ

消防庁の注意喚起をもとに、やってはいけないことを並べます。

やってはいけないこと理由
① 使う・充電する異変を感じたら直ちに使用中止、とされています
② 高温の場所に置く炎天下の車内やヒーターの近くは、過熱して火災の原因になります
③ 濡らす水や湿気にさらすと内部でショートして、発火・爆発のおそれがあります
④ 押す・刺す・分解する膨らんだ電池は内部にガスがたまっています

「水に浸けておけば安全」ではありません

ここは紛らわしいので、分けて書きます。

場面どうするか
普段の保管濡らさない。 水や湿気はショートの原因になります
発火してしまったとき大量の水で消火し、可能な限り水没させた状態で119番(NITEの案内)

「水没」は消火の話であって、保管の話ではありません。 わたしは最初、ここを混同しかけました。

それと、消防庁の案内では「火花や煙が激しく噴出している場合は近寄らず、勢いが収まってから」とされています。


いちばん大事なところ ― 普通ごみに出すと、収集車が燃えます

調べていて、いちばん背筋が伸びたのがこれでした。

リチウムイオン電池を普通ゴミに出すと、ゴミ収集車や処理施設で圧縮・破砕されたときに短絡して発火する事故が全国で多発しており、2025年には1,297件の出火が報告されています。

年に1,300件近くです。 単純に割ると、1日に3件以上、どこかで燃えている計算になります。

しかも燃えるのは、捨てた本人のところではありません。収集車の中か、処理工場の中です。そこで働いている人がいます。

「1個くらい」と思って出したくなる気持ちは分かります。わたしも「そのうち捨てよう」で放置していた側です。でもここだけは、やめておいたほうがいいと思いました。


捨て方が普通と違います ― 膨らんだものは回収ボックスで断られます

ここが、今回いちばん知らなかったことです。

状態出し先
正常なモバイルバッテリー家電量販店などの回収ボックスでOK
膨らんでいる・壊れている安全上の理由で受け付けてもらえないことが多い

膨らんだ電池は内部にガスがたまっていて、衝撃や圧力で発火するおそれがあるためです。回収ボックスは他の電池と一緒に入る場所なので、当然といえば当然でした。

自治体によって対応が分かれます

いくつかの自治体の案内を見比べたら、ばらばらでした。

  • 燃やさないごみで回収する自治体(ただし他と区別して袋に入れ、「電池」と書くなど条件つき)
  • 戸別収集で対応する自治体
  • 膨張品専用の案内ページを用意している自治体
  • 個別に相談してください、としている自治体

「どの自治体でもこうすればいい」という答えはありませんでした。

調べ方は、この2ステップです

  • ①「お住まいの自治体名+モバイルバッテリー 捨て方」で検索する
  • ② 膨張品についての記載がなければ、ごみの担当課に電話する

わたしの住んでいるところは、市のウェブサイトに「膨張」という言葉で名指しの案内がありました。 電極部分にテープを貼って、月1回の有害危険ごみの日に出すという指定でした。

調べる前は「どこも受け付けてくれないのでは」と思っていたので、受け皿がちゃんとあると分かって安心しました。 探せば書いてある、というのが実感です。

膨らんでいないものは、回収ボックスで大丈夫です

膨らんでいないほうは、話が簡単でした。

  • 家電量販店・ホームセンターなどに置かれている回収ボックスへ(JBRCのリサイクル協力店)
  • 出す前に電極部分にテープを貼って絶縁するよう案内されていることが多いです

「膨らんだら面倒、膨らむ前なら簡単」ということになります。

そう考えると、使わなくなったものは、膨らむ前に出してしまったほうがいいのかもしれません。ただし、これは今回わたしが思っただけのことで、根拠のある話ではありません。

それともう一つ、型番でリコール情報を確認する価値があります。 リコール対象なら、メーカーが回収してくれます。


事故はどれくらい起きているのか ― 5年で1,860件、うち85%が火災

NITE(製品評価技術基盤機構)という、製品事故を調べている公的機関の数字です。

件数
リチウムイオン電池搭載製品の事故(2020〜2024年の5年間)1,860件
そのうち火災に至ったもの1,587件(約85%)
製品別でいちばん多いものモバイルバッテリー(361件)
2024年の件数2022年比で2倍以上
いちばん多い月8月(火災228件)

事故になると、8割以上が火事になっています。 そして製品別の1位がモバイルバッテリーでした。

夏に多いのも、言われてみればそのとおりでした。車の中に置きっぱなしにしたことが、わたしにもあります。

NITEが挙げている防ぎ方は、この3つでした。

  • 正しく購入する ― 連絡先が確かなメーカーや販売店から買う。リコール情報を確認する
  • 正しく使用する ― 高温下に放置しない。強い衝撃を与えない
  • 正しく対処する ― 充電・使用時は時々様子を見て、異常を感じたらすぐ中止する

「時々様子を見る」は、やっていませんでした。膨らんでいることに気づいたのも、たまたまです。


ついでに気づいたこと ― 「203gで23,600mAh」は計算が合いませんでした

膨張とは直接関係ありませんが、調べているうちに気づいたことがあるので書いておきます。

わたしが買ったもののうちある商品の説明に、こう書かれていました。どこのものかは書きません。 同じような表示は、たくさんの商品で見かけるからです。

容量は23600mAh(87.32Wh)/重さはわずか203g/102×66×29mm

Whまで書いてくれているので、換算でもめる余地がありません。 そこで割り算をしてみました。

87.32Wh ÷ 203g= 430 Wh/kg

この「Wh/kg」は、重さあたりにどれだけ電気をためられるかという数字です。実在する電池と比べます。

Wh/kg
パナソニックのNCR18650B(よく使われる量産セル)252
高性能なパウチセルの上限として一般に言われる値約270〜300
この商品の表示から出る値430

「全部が電池」という、ありえない条件で計算しても届きません

モバイルバッテリーには、ケース・基板・内蔵ケーブル・ディスプレイが入っています。それを全部0グラムと仮定して、203gがまるごと電池だったら、という計算をしてみました。

電池の性能入る容量の上限
250 Wh/kg50.8Wh = 約13,700mAh
270 Wh/kg54.8Wh = 約14,800mAh
300 Wh/kg(最高クラス)60.9Wh = 約16,500mAh

表示は87.32Wh(23,600mAh)です。 ありえない好条件で計算した上限すら、超えています。

現実的にセルが全体の65%、性能250Wh/kgと置くと、33Wh = 約8,900mAh。表示の4割弱という計算になりました。

大きさのほうは足りていました

念のため、体積でも計算しました。102×66×29mm=約195cm³あるので、入れ物の大きさとしては87Whでも収まります。

足りていないのは、重さのほうでした。 「軽くて大容量」は、物理的にいちばん難しい組み合わせです。

言えることと、言えないこと

ここは慎重に書きます。わたしが言えるのは、これだけです。

公開されている「87.32Wh」と「203g」は、いまのリチウムイオン電池の性能では説明がつきません。

言えないことも書いておきます。

  • 「危険だ」とは言えません。 容量の表示が大きいことと、発火しやすいことは別の話です
  • 「嘘だ」とも言いません。 測り方の定義が違う可能性を、わたしは確かめていません
  • わたしが使った数字(250〜300Wh/kg、セル比率65%)は一般論です。 分解して測ったわけではありません

それでも、買うときの材料としては大きいと思いました。容量の数字が合わないということは、他の数字も同じ調子で書かれているかもしれないということだからです。

買う前に見るなら、mAhよりWhです

今回やってみて分かった、簡単な確かめ方です。

  • Wh ÷ 重さ(g) × 1000 を計算する
  • 250を大きく超えていたら、いったん立ち止まる
  • Whが書かれていなければ mAh × 3.7 ÷ 1000 でおよそのWhが出ます

スマホの電卓で10秒です。 わたしは8個買うまで、一度もやったことがありませんでした。


110円の耐火ケースは、火事を防ぐものではありませんでした

調べているときに、セリアでモバイルバッテリー用の耐火ケースが売られていることを知りました。SNSでかなり拡散されていたものです。

実際に、大阪市内の100円ショップまで探しに行きました。

売り切れていました。

SNSで広まった直後だったので、同じことを考えた人が多かったのだと思います。

価格110円
素材耐熱ガラス繊維
目的火災そのものを防ぐ製品ではなく、延焼を抑えるためのもの

パッケージの文言も「炎上を最小限に抑える」で、「防ぐ」とは書かれていません。 ここは正確だと思いました。

ついでに、ラジコンなどで使われる専用の耐火バッグについても調べました。

  • 「絶対安全」ではないとされている
  • 一般的な耐火バッグは直火に1分程度しか耐えられないという限界がある
  • 検証ではバッグの外皮まで延焼して溶けたという報告もある

専用品でこれです。 110円のものに、それ以上を期待するのは無理があります。

ダイソーには、専用品が見当たりませんでした

売り切れていたので、ほかの100円ショップはどうなのかも調べました。

専用の耐火ケースを出しているのは、いまのところセリアだけのようでした。実際に店舗を回って探した記録でも、ダイソーでは専用の耐火袋は見つからなかったと書かれていました。

そして「代用品」については、どれも否定的でした。

代用の候補評価
ガジェットケース耐火・難燃性能の記載が確認できない
金属缶(約220円)「金属製というだけで代用品としてすすめるのは難しい」

「金属だから燃えない」では足りないということだと思います。中で熱暴走が起きたときに、熱と炎をどう受け止めるかが設計されていないからです。

100円ショップ以外なら、防炎ポーチが880円(1,050℃で2分間の耐火試験をクリアと記載)、難燃ポーチが2,000円前後からといった選択肢がありました。値段は上がりますが、試験の条件が数字で書いてあるぶん、判断はしやすいです。

それと、こういう指摘も見かけました。100円ショップは商品の入れ替えが早いので、見かけたときが買い時だと。次に見つけたら買っておこうと思います。

わたしの整理 ― 用途を分けて考える

用途耐火ケースは
正常なものをカバンに入れて持ち歩くあり。 万一のとき、カバンの中身への延焼を遅らせる目的なら
膨らんだものを家に置いておく代わりにはならない。 早く捨てるほうが先

入れ物を変えても、膨らんだ電池が膨らんだままであることは変わりません。 わたしは、これを買って安心するのはやめました。

そう考えると、売り切れで買えなかったのは、結果的にどうでもよかったことになります。買えていたら、それで安心してしまっていたかもしれません。

念のため書いておくと、公的機関の注意喚起には、耐火ケースの話は出てきませんでした。 反対されているという意味ではなく、触れられていなかったということです。


正直に書く「この記事でわからないこと」

  • なぜ膨らんだのか、特定できていません。 使い方を記録していなかったので、原因を書けません
  • 8個中2個という数字が、多いのか少ないのかも分かりません。 比べる相手がいません
  • メーカー名や型番は書きません。 原因が分かっていないのに特定の商品の話にするのは、フェアではないと思ったからです
  • わたしは専門家ではありません。 公的機関が出している情報を読んでまとめただけです

さいごに:膨らんだら、入れ物を変えるより先に、出し先を調べる

今回いちばん学んだのは、順番でした。

  • ① 使うのをやめる
  • ② 高温・水・衝撃を避けて、そっと置いておく
  • ③ 自治体のサイトで「膨張」の扱いを調べる。なければ電話する
  • ④ 指定された日に、指定された方法で出す

耐火ケースを買うことも、袋に入れることも、③の代わりにはなりません。

わたしは「そのうち捨てよう」で放置していました。 調べたら、普通ごみに出せば収集車が燃えるかもしれないし、回収ボックスは受け付けてくれないし、自治体ごとに出し方が違うということでした。放置していて、いいことは一つもありませんでした。

もし手元に膨らんだものがあるなら、今日のうちに、自治体のサイトを開いてみてください。 わたしの場合は、「膨張」という言葉で名指しの案内が書いてありました。

同じように困っている方の参考になればうれしいです。


※事故件数はNITE(製品評価技術基盤機構)の公表資料、取り扱いの注意点は消防庁および東京消防庁の注意喚起、廃棄方法は各自治体の案内を参照し、自分の言葉でまとめたものです。2026年9月21日時点で確認しました。

※廃棄方法は自治体によって異なります。 この記事の内容をそのまま適用せず、必ずお住まいの自治体の案内をご確認ください。 制度や収集方法は変わることがあります。

※本記事は個人が公開情報を調べてまとめたもので、特定の製品の安全性を評価したり、個別の状況に応じた助言を目的としたものではありません。 発熱・発煙・変形など危険を感じる場合は、ご自身で判断せず、消防や自治体にご相談ください。 最終的な判断はご自身の状況に合わせて行ってください。

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