「200万円より、201万円で借りるほうが金利が下がりますよ」
銀行の担当者にそう言われて、一瞬、意味が分かりませんでした。
借りる金額は少ないほうがいいに決まっている、と思っていたからです。1万円多く借りるほうが安いことがあるなんて、考えたこともありませんでした。
同じ日に、もうひとつ言われました。「仮審査は、10月に入ってからお願いします」。こちらも理由が分かりませんでした。早く申し込んだほうが安心なのに、なぜ待つのか。
どちらも調べてみたら、ちゃんと理由がありました。 同じように新車の納車を待っている方の参考になればと思い、まとめておきます。
(わたしは金融の専門家ではありません。実際に言われたことと、そのあと自分で調べた内容をまとめたものです)
この記事でわかること
- 200万円を201万円にすると金利が下がることがあるのはなぜか
- 仮審査は早く出せばいいわけではない。 わたしの銀行は有効期限3か月でした
- 銀行系は契約の翌月から返済が始まる。 納車前に払い始めることになります
まず結論 ― 銀行で言われたのは「いくら借りるか」と「いつ申し込むか」の2つでした
| 言われたこと | 理由 | |
|---|---|---|
| ① 金額 | 「200万円より、201万円で借りるほうが金利が下がりますよ」 | 借入額の区分で金利が段階的に変わるから |
| ② 時期 | 「仮審査は10月に入ってから」 | 仮審査の有効期限が3か月で、返済開始が契約の翌月だから |
どちらも、自分では絶対に気づきませんでした。 金利の低い銀行を探すことばかり考えていて、「いくら」と「いつ」は考えていなかったんです。
①「200万円より201万円のほうが安い」 ― 借入額の区分で金利が変わります
借りるのは200万円、60回払い・ボーナス払いなし・固定金利。そう決めて相談に行ったら、「あと1万円だけ多くしませんか」と言われました。
理由はこうでした。銀行のマイカーローンは、借入額によって金利が段階的に決まっていることがあります。200万円は、その区切りのすぐ下だったんです。
1万円足して201万円にすれば、上の区分に入る。 それで金利が下がる、と。
(区切りがちょうど200万円なのか、200万円を超えた額なのかは、わたしには分かりません。201万円と言われたので、200万円ちょうどでは足りないのだと思いますが、そこは確かめていません)
実際にこういう区分を出している銀行があります
調べてみると、金額の区分を公開している銀行がありました。ある銀行のWeb契約の例です。
| 借入額 | 金利 |
|---|---|
| 200万円未満 | 年3.00% |
| 200万〜500万円未満 | 年2.60% |
| 500万〜800万円未満 | 年2.40% |
| 800万円以上 | 年1.60% |
※これはわたしが申し込む銀行の区分ではありません。 「こういう仕組みがある」という例として載せています。区分も金利も銀行によってまったく違います。
この例だと、199万円と200万円で、金利が0.4%違うことになります。1万円の借り増しで0.4%。5年借りるなら、効いてきます。
⚠️ 「多く借りたほうが得」ではありません
ここは誤解しやすいので、はっきり書いておきます。
区切りのすぐ下にいるときだけの話です。1万円足すだけで上の区分に入るから意味があるのであって、50万円多く借りて金利が下がっても、利息の総額は増えることがあります。
自分の借入額が区切りのどこにいるのか。 見るのはそこだけです。
そして、この区分は借りる本人からは見えにくいです。公開していない銀行もあります。申し込む前に「借入額で金利が変わりますか」と一言聞くだけで、分かります。
②「仮審査は10月に入ってから」 ― 早く申し込むと、かえって困ります
わたしはすでに一度、仮審査に通っていました。
ところが納車まで3か月以上あることが分かって、もう一度やり直すことになりました。 そのとき言われたのが「10月に入ってからお願いします」です。
理由は2つありました。
理由1:仮審査の有効期限は「3か月」と言われました
仮審査に通っても、その結果はいつまでも使えるわけではありません。
わたしが聞いた銀行では、有効期限は3か月と言われました。
調べてみると、3か月〜6か月としている金融機関が多いようです。「仮審査から3か月以内、本審査から180日以内に借り入れること」のように決めているところもありました。短いほうの3か月だったということになります。
期限が切れたら、もう一度やり直しです。わたしがまさにそれでした。
3か月で計算すると、「10月から」の意味が分かりました
わたしの納車は11月末の予定です。有効期限が3か月なら、こうなります。
| 仮審査を出す月 | 期限が切れる月 | 11月末の納車に |
|---|---|---|
| 8月 | 11月 | ぎりぎり。少しずれたら足りない |
| 9月 | 12月 | 間に合うが、余裕がない |
| 10月 | 翌年1月 | 1か月以上の余裕ができる |
新車の納期は、ずれることがあります。 早く出すと、その分だけ余裕が削られる。「10月に入ってから」は、納車がずれても大丈夫なようにという話だったわけです。
(この計算はわたしがあとから当てはめてみたものです。銀行がそう説明したわけではありません)
理由2:銀行系は、契約の翌月から返済が始まります
これがいちばん大きいと思いました。
銀行のマイカーローンは、契約した翌月から返済が始まるのが一般的です。ということは、納車の何か月も前に契約してしまうと、車が手元に無いのに返済だけ始まります。
早く申し込むほど安心、ではありませんでした。 むしろ損をします。
目安は「本審査は納車の1〜2か月前」
納車が先の場合は、仮審査だけ先に出しておいて、本審査は納車の1〜2か月前にするのがよいとされています。
| いつ | やること |
|---|---|
| 車が決まる前でも可 | 仮審査(借りられるかどうかを見てもらう) |
| 納車の1〜2か月前 | 本審査 → 契約 |
| 契約の翌月 | 返済スタート |
納車日から逆算する。 これが答えでした。
ディーラーローンの説明も受けました ― ただ、金利を控えていませんでした
銀行だけでなく、ディーラーでもローンの説明を受けています。
ところが、そのとき言われた金利を、わたしは控えていませんでした。 あとから思い出そうとしても出てきません。なので、この記事には書けません。
情けない話ですが、これはそのまま失敗談として書いておきます。
銀行で言われた「あと1万円」と「10月から」は覚えていたのに、ディーラーの数字は残っていない。 違いは、その場で「へえ」と思ったかどうかだけだったと思います。普通に聞こえた数字ほど、あとで消えます。
窓口で数字を聞いたら、その場でスマホにメモする。 次からそうします。比べるために聞いているのに、比べる前に忘れていたら意味がありません。
銀行とディーラーの金利の差が総額でいくらになるのかは、別の記事で300万円・60回払いの条件で計算してあります。そちらは数字を全部出しています。

正直に書く、気になるところ ― 1万円足す前に確かめたいこと
- 区分も金利も銀行によってまったく違います。 この記事の表はあくまで一例です
- 借入額を増やせば、返す総額も増えます。 金利が下がっても利息の合計がどうなるかは、必ず自分で計算してください
- 余る1万円をどうするのかも考えました。 車の支払いには使わないお金なので、繰り上げ返済できるのかは確認したほうがよさそうです
- 仮審査の有効期限は、金融機関に直接聞くのが確実です。わたしは3か月と言われましたが、6か月のところもあります。「一般に3〜6か月」は目安でしかありません
わたしはまだ、10月の仮審査を待っている段階です。実際にどうなったかは、結果が出てから追記します。
あわせて読みたい
新車を契約してから納車までの記録は、こちらにまとめています。

さいごに:金利の低い銀行を探す前に、「いくら」と「いつ」を聞いてください
- 借入額の区分で金利が変わることがある。 わたしは200万円→201万円をすすめられました
- 仮審査は早ければいいものではない。 わたしの銀行は3か月(一般には3〜6か月)
- 銀行系は契約の翌月から返済開始。 納車前に契約すると、車が無いのに払い始めます
- 本審査は納車の1〜2か月前が目安。 納車日から逆算する
わたしは金利の低い銀行を探すことばかり考えていました。そこは自分で調べられるので、それなりに時間をかけていたんです。
でも今回、効いたのは窓口で聞いた2つの質問でした。「借入額で金利は変わりますか」と「いつ申し込むのがいいですか」。どちらも、ネットで調べているだけでは出てこなかったと思います。
それってどうなんやろう、と思いながら聞いてみるものですね。
同じように悩んでいる方の参考になればうれしいです。
※金利・借入額の区分・仮審査の有効期限・返済開始時期は、2026年9月時点で各金融機関の案内および解説記事を調べた内容です。金融機関によって大きく異なり、変更されることもあります。 必ず申し込む金融機関にご確認ください。
※本記事は個人の体験と調べた内容をまとめたもので、特定の商品の推奨や個別の状況に応じた助言を目的としたものではありません。最終的な判断はご自身の状況に合わせて行ってください。
※金額・金利・金融機関名は、2026年9月時点でわたしが実際に申し込んだときのものです。審査の結果も条件も人によって違います。


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