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「私に何かあったとき、銀行口座って何個あるんだっけ?」
私は元気ですが、もし今日、嫁にこう聞かれたら、私はちゃんと答えられるだろうか——先日、車のローンの書類を整理していて、ふとそんなことを考えました。ローン契約書、車検証、保険証券、通帳……普段バラバラの場所にしまっている書類を一度に並べてみると、「これ、自分に何かあったとき、嫁や子どもたちはどこに何があるか分かるんやろうか」と急に不安になったんです。
私がまさにこの状況でした。終活とかエンディングノートとか、まだ早いような気がしてずっと後回しにしていたんですが、調べてみると「まだ早い」というのは実はあまり関係のない話らしく、事故や急病はいつ誰に起きてもおかしくないものでした。最近は地震や水害のニュースも多く、「もしもの時」はどこか他人事ではないなと感じていたのも、調べてみようと思ったきっかけのひとつです。いつ自分に降りかかってもおかしくない――わが家の収入源は私だけなので、正直そこがいちばん不安なところです。かといって、いきなり分厚いエンディングノートを買って全部埋めようとすると、それだけで挫折しそうな気もします。
そこで、私なりに「まず何から手をつければいいか」を調べて整理してみました。(私は4人家族で、実家の話ではなく自分たち夫婦・子どもたちの世代の話として書いています)同じように「そろそろ考えたほうがいいのは分かってるけど、何からやればいいか分からない」と思っている方の参考になればと思い、まとめておきます。
この記事でわかること
- 分厚いエンディングノートを買う前に、先にやっておくべき3つのこと
- 重要書類・デジタル関連を、私が実際にどう整理したか
- エンディングノートを買うなら、どんなものを選べばいいか
まず結論から:エンディングノートを買う前に、この3つだけ先にやっておく
いろいろ調べた結果、私が最初にやるべきだと判断したのは、この3つでした。
| 順番 | やること | かかった時間の目安 |
|---|---|---|
| ① | 重要書類・口座の「場所」を家族と共有する | 30分ほど |
| ② | デジタル関連(サブスク・パスワード)を整理する | 1時間ほど |
| ③ | 葬儀・医療の希望を、ひとことだけメモしておく | 10分ほど |
どれも「全部書き出す」のではなく「どこにあるか・どう調べればいいか」を家族に伝えるだけ、というのがポイントです。エンディングノートを1冊仕上げようとすると重い作業に感じますが、この3つだけなら休みの日の午前中で終わります。
なぜ「まず3つ」なのか——私が実際に感じたきっかけ
冒頭でも書いた通り、きっかけは車のローンの書類整理でした。ローンの契約書、車検証、火災保険や自動車保険の証券、通帳、印鑑……。それぞれは自分の中では「どこにあるか」分かっているつもりでも、いざ家族目線で考えると、私の嫁や子どもたちは、これがどこにあるか知らないだろうなと気づいたんです。
調べてみると、家族が亡くなったり倒れたりしたとき、遺族が困ることの多くは「財産や契約の内容が分からない」ことではなく、「どこを探せばいいか分からない」ことが多いようです(エンディングノートに関する各種の解説記事に共通して書かれている内容です)。逆に言えば、内容を細かく書き残さなくても、「探す場所」さえ分かれば家族の負担はかなり減るということでした。
これなら、私にもすぐできそうだと思い、①〜③の順で手をつけることにしました。
①重要書類・口座の「場所」を家族と共有する
まず、これだけは家族と共有しておいたほうがよさそうだと感じた項目です。
- 預金口座がある銀行の一覧(口座番号や暗証番号までは書かない。「どの銀行に口座があるか」だけで十分というのが調べて分かったポイントでした)
- 新NISA口座を持っている場合は、どの証券会社に開設しているか(積立をしている方はとくに、家族が把握していないと資産の存在自体に気づけないことがあるようです)
- 生命保険・火災保険・自動車保険の証券がしまってある場所
- 年金手帳・マイナンバーカードの保管場所
- 実印・印鑑登録カードの保管場所
- 不動産の権利書やローンの契約書の保管場所
私の場合は、これらを1か所(クリアファイル1つ)にまとめて、しまってある場所だけを嫁に口頭で伝えました。中身を全部リスト化するのではなく、「このファイルを見れば分かる」という状態を作るだけで気持ちがだいぶ楽になりました。
※暗証番号やネットバンキングのパスワードは、紙に書いて残すと盗難・紛失のリスクがあるため、ここには書かない方針にしました。次の章のパスワード管理の話とセットで考えるのがよさそうです。
②デジタル関連(サブスク・パスワード)を整理する
正直、これが一番後回しにしがちで、かつ一番厄介そうだと感じた項目でした。
調べてみると、契約しているサブスクリプションサービス(動画配信、音楽配信、クラウドストレージなど)は、契約者本人が亡くなったり操作できなくなったりしても自動的には止まらず、請求が続いてしまうことがあるそうです。私も数えてみたら、動画配信2つ、音楽配信1つ、クラウドストレージ1つと、思っていたより契約が多くて自分でも驚きました。
私がやったのは、この3つです。
- ① 契約しているサブスクの一覧をメモ帳アプリに書き出す(サービス名だけ。金額や支払い方法も分かる範囲で)
- ② スマホ・パソコンのロック解除方法(パスワードそのものではなく「どこにヒントがあるか」)を家族の1人にだけ伝える
- ③ 主要なサービス(Apple・Googleなど)には、あらかじめ緊急時の連絡先を指定できる設定があると知り、機種の設定画面から確認した
パスワードそのものを紙に書いて残すのは、セキュリティ面でリスクがあるという指摘を複数の解説記事で見かけたので、私は「パスワードの中身」ではなく「どこに・どう控えているか」を家族の1人にだけ口頭で伝える形にしました。パスワード管理アプリを使っている方は、そのアプリのマスターパスワードの保管場所だけを伝えておく、という考え方が紹介されていて、これは次に私も試してみたいと思っています。
③葬儀・医療の希望を、ひとことだけメモしておく
ここは正直、私もまだ深くは書けていません。ただ、「何も書いていない」状態だと、いざというとき家族がすべてを判断しなければならなくなるという点だけは、調べてみてなるほどと思いました。
私が実際にメモしたのは、次の2行だけです。
- 延命治療について、今のところどう考えているか(ひとこと程度)
- 葬儀の規模について、こだわりがあるかないか(「特にこだわりはない」でも十分な情報になるそうです)
細かい希望を全部書く必要はなく、「まったく考えていなかった」状態から「多少は考えてある」状態にするだけでも、家族の負担はかなり違うというのが、調べてみて一番腑に落ちた点でした。
エンディングノートは、あとからでいい
①〜③をやってみて感じたのは、エンディングノートを買うのは、この3つを終えたあとでいいということでした。先に3つをやっておくと、ノートに書く内容もかなり整理された状態で書き始められます。
私はまだノートそのものは買っていませんが、今後買うならこのあたりが候補です。
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文房具メーカーとして知名度のあるコクヨのノートで、口コミの数も多かったので候補にしています。ノートの中身は、①〜③をやったあとに埋めるほうが迷わず書けそうだと感じました。
さいごに:エンディングノートより先に、まず3つだけ
- 重要書類・口座は「どこにあるか」を家族と共有するだけで十分
- デジタル関連は「パスワードの中身」ではなく「どこに控えているか」を伝える
- 葬儀・医療の希望は、ひとこと2行でも書いてあれば家族の負担が変わる
正直、私もこの3つをやっただけで「終活が完了した」とはまったく思っていません。ただ、何もしていなかった状態から比べると、気持ちの面でかなり肩の荷が下りました。完璧を目指さず、まずできることから、というのが今回いちばんの気づきでした。
同じように「そろそろ考えたほうがいいのは分かってるけど、何からやればいいか分からない」と思っている方の参考になればうれしいです。
※本記事は私が個人で調べた内容と実際に行った準備をまとめたもので、法律・医療・相続に関する専門的な助言を目的としたものではありません。エンディングノートの記載内容や書き方については、2026年8月時点で公開されている複数の解説記事を参考にしています。個別の状況に応じた判断や手続きについては、弁護士・司法書士・ファイナンシャルプランナーなど専門家にご確認ください。


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