【流出のニュースを見たら】やることは5つ ― 警察庁の案内を素人向けに整理しました(2026年10月24日時点)

警察庁の案内で整理。流出のニュースを見たら、やることは5つ。リンクは開かず、公式で確認 暮らしとお金

「個人情報が流出した可能性」というニュースを見ると、自分も登録していたかも、と不安になる方は多いと思います。実際、2026年10月21日〜24日にも、複数の流出のニュースが報じられました。

そこで、流出のニュースを見たとき、一般の人は何をすればいいのかを、警察庁の公式の案内で調べて、やさしい言葉でまとめました。専門家ではないので、確認できたことと、まだ分からないことを分けて書きます。

同じように不安な方の参考になればと思い、まとめておきます。

この記事でわかること

  • 2026年10月21日〜24日に報じられた流出のニュースの事実(出典つき)
  • 流出したかもしれないときにやること5つ(警察庁の案内)
  • 流出のあとに増えやすい偽メールへの注意

まず結論から:やることは5つ。いちばん大事なのは「リンクを開かず、公式から確認」と「パスワードの使い回しをやめる」

先に結論です。ニュースを見ただけで、あわてて何かを買ったり、知らないアプリを入れたりする必要はありません。まず、公式の情報を確認しましょう。落ち着いて、次の順に確かめます。

あなたの状況やること
そのサービスを使っていた・会員だった①サービスの公式サイトやアプリで、お知らせを確認する ②パスワードを変える(同じものを使い回していたら、そちらも)
使っているか、よく分からないメールの受信箱で、そのサービスの名前を検索し、登録したことがあるか確認する
「流出しました」というメールやSMSが来たリンクは開かない。公式アプリや、ブックマークしたサイトから確認する

5つの手順の詳しい内容は、後ほど書きます。


何が起きている? 2026年10月21日〜24日に発表・報道された流出のニュース(事実と出典だけ)

2026年10月21日〜24日にかけて、3社が次のような発表をしています。わたしは、3社の公式の発表と、NHKなどの報道を読みました。会社ごとに、流出が確認されたことと、流出や悪用の可能性があるとして調べていることが違うので、分けて書きます。

件名会社の公式の発表で確認できた内容出典
アンドエスティHD(10月23日発表)流出の可能性:10月22日の午前7時30分ごろ、外部から複数のサーバーへ不正アクセスがあり、客の個人情報およそ250万件(氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、メールアドレス、会員ID)が外部に流出した可能性がある。取引先約1万件も対象で、従業員の情報は確認中。クレジットカード情報などの決済情報と、お客さま自身が設定したパスワードは含まれないとしている。同日17時までに不正アクセスの経路を遮断し、10月23日に警察へ相談して、個人情報保護委員会に報告した。店舗とWEBストアで会員ポイントが使えない状態だが、WEBストアは今回の不正アクセスの影響を受けていないとしている会社の発表、NHK、FASHIONSNAP
モスフードサービス(10月23日発表)流出を確認:カードの運用を委託している企業のシステムが不正アクセスを受け、プリペイドカードの情報が流出した。流出したのはカード番号、PIN番号(ネットで残高を調べるときの番号)、残高の情報で、計113万3,070件(流通済みのカード約57万件、まだ流通していないカード約56万件)。氏名、住所、電話番号、クレジットカード情報などは含まれないとしている。流出したカードのPIN番号は強制的に変更した。利用履歴に身に覚えのない利用がないか確認するよう求めている会社の発表、会社のお知らせ(PDF)、NHK
GMOインターネットグループ(10月21日〜24日に第1報〜第5報)情報の持ち出しを確認・悪用の可能性:「お名前.com デスクトップクラウド」(FX取引の自動売買などに使われるサーバー)で、影響の可能性があるサーバーは2万6739件(不正アクセスや情報取得が確認された件数ではない)。取引口座のログイン情報などが第三者に取得され、不正に使われた可能性があるとしている。第4報(10月24日11時50分時点)では、お客様の情報が外部に持ち出された事実を確認したとした(どの情報かまでは、わたしが読んだ範囲では書かれていなかった)。10月21日以降、利用者から、取引口座で身に覚えのない操作があったという報告を受けており(件数の記載はない)、個別の不正利用の有無と範囲は調査中。また、攻撃者とみられる者から金銭の要求と脅迫があったが、要求には応じない方針としている。全プランのサーバーが停止中。第4報(10月24日)で、現行のシステムは再開せず、セキュリティの基盤を作り直すとし、希望者には、代わりのクラウドサービスへの乗り換え(6か月は無償、本人の同意なしには移行しない)を案内するとした。また、現在の利用者全員に、被害の有無にかかわらず、お見舞金(一律5,000円)を支払う。これとは別に、会社が不正アクセスが原因と認めた不正取引で生じた実現損失(取引の差損や手数料など)を補償するとしている。市場の変動による損失や、得られたはずの利益などは対象外で、取引所から返金があれば、その額を差し引く。申請の方法や必要書類は、11月6日までに公式サイトとメールで案内される予定。利用者には、取引口座などのパスワードを別の端末から変更し、ログイン中の接続を切って、取引履歴と残高を確認するよう呼びかけている。第5報(10月24日15時時点)では、さらに、端末のウイルス対策ソフトによるフルスキャンとバックアップ、サーバーに保存した認証情報(同じパスワードを使い回している他のサービスを含む)の変更、多要素認証の有効化も求めている会社の第3報(10月23日16:10時点)、第4報(10月24日)、第5報(10月24日15時時点)、NHK、ITmedia NEWS

【追記:2026年10月27日 19時時点】GMOの第6報〜第12報(公式)

GMOインターネットグループは、10月26日〜27日に、第6報〜第12報を出しました。公式の第12報(10月27日19時10分時点)などに書かれていたことを、まとめます。

  • 攻撃者の脅迫を確認:最初の脅迫メールは10月21日に届き、約80億円を要求していました。GMOは、「要求には永久に応じません」としています
  • 公開の予告:第8報(10月27日)に、攻撃者とみられる者から、10月27日12時に、お客様の情報の公開と、ランサムウェア攻撃を行う、という予告を受けた、と書かれていました。第12報では、攻撃者による情報公開と脅迫を確認した、としています
  • 会社の対応:10月22日に警察へ相談しました。10月24日には、能動的サイバー防御の措置に向けて、政府関係機関へ要請を始めました
  • 特別お見舞金:情報が公開された顧客には、区分ごとに支払います(基本的な情報は1万円、金融・認証に関する情報は1万5,000円、プライバシー性の高い情報は2万5,000円。1公開につき上限300万円)
  • 懸賞金:「GMOサイバー犯罪撲滅・懸賞金」(総額の上限は100万米ドル)の募集が、10月28日12時から始まります
  • 利用者へのお願い:公開されたとされる情報への、アクセス・転載・リンクの共有は、控える。もし見てしまったら、ウイルス対策ソフトでフルスキャンする。便乗したフィッシングや詐欺に注意する(GMOがパスワードや認証コードを聞くことはありません)
  • 相談窓口:03-5456-2560(24時間受付)
  • サービス:10月21日から停止中で、第12報には、復旧の記載はありませんでした

出典:GMOインターネットグループの公式お知らせ(第8報、第12報)。件数や内容は、続報で変わることがあります。

原因について、モスは運用の委託先のシステムへの不正アクセス、アンドエスティは外部から複数のサーバーへの侵入と発表しています。いずれも調査中の部分があり、被害の全体像は分かっていません。

NHKは、10月16日にも「個人情報漏えい のべ1億6500万人分余に」という見出しで報じていて、相次ぐ情報漏えいの特集ページを作っています。

なお、前の記事で書いたPHP2Shell(PHPの脆弱性)との関連は、3社の発表と、確認できた報道には書かれていませんでした。関係があるとも、ないとも、決めつけません。

上の情報は、2026年10月24日の時点のものです(GMOの部分は、上の追記のとおり、10月27日19時時点です)。件数や内容は、続報で変わることがあります。くわしくは、各社の公式のお知らせで確認してください。


流出したかもしれないときの5つ ― 警察庁の案内をもとに整理しました

警察庁の「不正アクセス対策」のページには、被害にあったときの対処法(4項目)と、被害を防ぐための対策が載っています。わたしが、その内容をもとに、次の5つに整理しました(警察庁が5つの手順として示しているものではありません)。

① サービスの会社に連絡する(カード・銀行は、そちらにも)

まず、そのインターネットサービスの会社に連絡して、相談します。クレジットカードを登録していた場合は、カード会社にも、すぐに連絡します。ネットバンキングを使っていたなら、不正な送金がないか確認して、あれば金融機関に連絡します。

② パスワードを変える ― 同じものを使い回していたら、そちらも

まず、影響を受けたサービスのパスワードを、すぐに変えます。そのあと、同じパスワードを使っていた他のサービスも変えます。ログインできないときは、サービスの会社に連絡します。

③ ログイン履歴などを保存する

ログイン履歴が見られるなら、画面を保存するか、印刷して残します。サービスの会社とのメールのやりとりも、保存しておきます。あとで相談するときの証拠になります。

④ 警察に通報・相談する

被害があったときは、保存した履歴を持って、最寄りの警察署か、サイバー犯罪の相談窓口に相談します。事前に電話で日時や持っていく資料を相談すると、スムーズだと書かれています。

⑤ 今後に備える ― ソフトを最新に、IDとパスワードを適切に管理する

警察庁は、OSやソフトを最新の状態に保つこと、IDやパスワードを適切に管理すること、ウイルス対策ソフトなどを入れることを、被害防止の対策として挙げています。


流出のあとに増えやすい偽メール ― 警察庁が注意していること

警察庁のフィッシング対策のページによると、フィッシング(本物のふりをして、IDやパスワードをだまし取る詐欺)の文面は、「個人情報の漏えい」「不正アクセス検知」「取引の停止」など、急がせて不安にさせるものが多く確認されています。

  • 送信元の名前やアドレスは、簡単に偽装できるので、それだけで本物かどうかは判断できません
  • メールやSMSの中のリンクは開かず、公式サイトのブックマークや、公式アプリから確認します
  • 金融機関が、IDやパスワードを、メールやSMSで聞くことはありません。ただ、メールが本物かどうかは、送信元の表示だけでは判断できないので、公式サイトやアプリから確認します
  • もし入力してしまったら、同じIDとパスワードを使っている全部のサービスで、パスワードを変えます
  • フィッシングサイトのURLは、警察庁が案内している「フィッシング110番(インターネット・ホットラインセンター)」に通報できます
  • GMOの第3報でも、フィッシングメールや、補償・返金をよそおった連絡への注意が呼びかけられています。第5報では、不正アクセスした者を名乗る者から、メールやメッセージが届いても、URLやファイルを開かず、返信もしないよう求めています
  • GMOは、公開されたとされる情報へのアクセスや、転載・リンクの共有を控えるよう求めています(第12報)。偽の「情報公開」の連絡にも、注意してください

流出のニュースのあとは、「あなたの情報が流出しました」というメール自体が、偽物のことがあります。くわしい見分け方は、フィッシング詐欺から守る7つの習慣にもまとめています。


「自分が対象か」は、どうやって分かる? ― 会社からの連絡と、公式サイトで確認

個人情報保護委員会の案内によると、2022年4月から、個人の権利や利益を害するおそれのある一定の漏えいが起きたとき、事業者は、委員会への報告と、本人への通知が必要になっています。

ただし、本人に連絡するのが難しいときは、ホームページでの公表や、問い合わせ窓口の設置といった、代わりの方法でもよいとされています。つまり、必ず個別に連絡が来るとは限りません。また、連絡のメールが偽物のこともあるので、次の順で確認すると安心です。

  • メールのリンクを開かず、公式アプリや、ブックマークした公式サイトを開く。検索する場合は、広告や、似た名前の偽サイトに注意する
  • 公式サイトのトップや、「お知らせ」に、同じ内容が載っているか確認する
  • 載っていなければ、メールの連絡先ではなく、公式サイトに載っている窓口に問い合わせる

日ごろの備え ― パスワードの使い回しをやめるのが、いちばん効く

警察庁のページでも、ID・パスワードの使い回しをしないこと、必要に応じてパスワード管理アプリを使うこと、ワンタイムパスワード(使い捨てのパスワード)を使うことが、対策として書かれています。

使い回しの直し方や、パスワード管理アプリの始め方は、次の記事にまとめています。


まだ確認できていないこと ― 正直に書きます

  • 流出の詳しい原因と経路:各社が調査中で、発表に書かれている範囲しか分かりません
  • 被害の有無と広がり:アンドエスティは「可能性」の段階です。GMOは、身に覚えのない操作の報告を受けています(件数の記載はありません)。第4報では、お客様の情報が外部に持ち出された事実を確認したとして、不正取引による損失の補償を案内しています。モスは、お客様の被害の問い合わせは届いていないとしています(10月23日時点)。実際の被害の全体は分かりません
  • 公式の最新のお知らせ:3社の公式の発表は、10月24日に読み、GMOは10月25日にも確かめました(第5報が最新でした)。お知らせは更新されるので、最新は各社のサイトで確認してください
  • 報道の記事の細かい内容:記事によって、書かれている内容が違う部分があります。この記事では、会社の発表と一致したものを書きました
  • PHP2Shellとの関連:3社の発表と、確認できた報道には、書かれていませんでした
  • 警視庁などの資料:読めなかったものがあり、この記事は、警察庁のページの内容を中心にしています

さいごに:流出のニュースを見たら、リンクを開かず公式で確認。パスワードは使い回さない

  • 2026年10月21日〜24日に、3社が流出の発表をした。モスとGMOは、情報の流出(持ち出し)を確認、アンドエスティは流出の可能性。各社とも調査中の部分があり、被害の全体は分かっていない
  • やることは5つ:会社に連絡、パスワード変更(使い回し先も)、履歴の保存、警察に相談、備える
  • 「流出しました」のメールは、偽物のこともある。リンクは開かず、公式サイトやアプリから確認する
  • 日ごろから、パスワードの使い回しをやめる

ニュースの見出しを見ると、不安になるのは当然です。でも、やることは、順番にすれば、そんなに多くありません。あわてず、公式で確認して、落ち着いて対応していきましょう。

同じように不安な方の参考になればうれしいです。

※本記事は2026年10月24日の時点で、アンドエスティHD・モスフードサービス・GMOインターネットの公式の発表(2026年10月23日付。GMOは10月24日付の第5報まで。2026年10月25日にも確認)、NHK・FASHIONSNAP・ITmedia NEWS・リスク対策.comなどの報道、警察庁・個人情報保護委員会の公開ページを読んでまとめた内容です。流出の件数や内容は、続報で変わることがあります。最新の情報は、各社の公式サイトと、警察庁などの公式ページでご確認ください。本記事は個人が調べた内容をまとめたもので、特定の商品の推奨や、個別の状況に応じた助言を目的としたものではありません。被害に遭った・遭ったおそれがある場合は、サービスの会社、カード会社、警察などに相談してください。本ブログは、記事内で名前を挙げた各社とは関係のない、個人の非公式なブログです。記事内の名称は、各社の商標または登録商標です。報道の内容は、出典として示したものに基づいています。

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