【歯科衛生士と歯科技工士の違い】仕事・将来性・難しさ・学費・休日を、公式の資料で比べました ― 就業者は149,579人と31,733人(2026年10月30日時点)

歯科衛生士と歯科技工士の違い。仕事・将来性・学費・休日を公式資料で比べました 子どもの進路

「専門学校の説明会で、歯科の仕事に興味が出たみたい」

先日、高校2年生の子どもが、専門学校の説明会で興味を持ったようでした。話を聞くと、歯科衛生士と歯科技工士、どちらも歯の仕事ですが、どう違うのか、わたしはうまく説明できませんでした。

そこで、将来性、難しさ、専門学校の費用、働きだしたときの休日まで、公式の統計や調査を中心に調べてみました。

(わたしは、歯科衛生士でも歯科技工士でもありません。この記事は、公式の資料を読んでまとめた、調べた記事です。学校や職場を見学したわけではありません)

同じように、進路を考えている方の参考になればと思い、まとめておきます。

この記事でわかること

  • 歯科衛生士と歯科技工士の違い(仕事・将来性・国家試験・学費・休日)
  • 厚生労働省の統計と、2つの団体の調査でわかった数字
  • 公式の資料では確かめられなかったこと

まず結論:患者さんに接するのが歯科衛生士、歯科の物を作るのが歯科技工士。数字は、技工士のほうが厳しい面もあります

項目歯科衛生士歯科技工士
仕事(一般的な説明)口の中のケア、歯石の除去、歯みがきの指導、診療の補助など。患者さんと接する時間が長い入れ歯や被せ物などを作る。主に歯科技工所で作業し、患者さんと会うことは少ないのが一般的
就業者数(令和6年末)149,579人(前回比+3.0%、調査開始以来の最多)31,733人(前回比−3.7%)
国家試験の合格率94.5%(第35回・7,882人が受験)91.2%(第11回・792人が受験)
前年の合格率91.0%93.3%
学費の例(1校の掲載)3年制で約302万円(総費用)2年制で約244万円(総費用)
休日・勤務(それぞれの団体の調査)常勤の1週間の勤務日数は5日が75.8%勤務者の完全週休2日制は50.3%。週の就労時間は平均49.3時間

※数字は、厚生労働省の統計と合格発表、日本歯科衛生士会と日本歯科技工士会の調査に書かれていたとおりです(2026年10月30日に確認)。2つの調査は母集団が違うので、休日の欄は、単純には比べられません。


仕事の違い ― 患者さんの口の中をケアするか、歯科の物を作るか

一般的な説明としては、次のように言われます。

  • 歯科衛生士:歯科医院などで、歯石の除去や歯みがきの指導など、口の中の健康を保つための仕事をする。診療の補助もする。患者さんと話しながら進める場面が多い
  • 歯科技工士:歯科医師の指示のもとで、入れ歯や被せ物などを作る。作業は、主に歯科技工所で行う。細かい手作業が中心

正直に書く「気になるところ」:この説明は、一般的なものです。法律の条文や、各学校の説明までは、今回は確認していません。実際の仕事のイメージは、学校の体験入学や見学で、確かめるのがいちばんだと思います。


将来性 ― 歯科衛生士は就業者が増えていて、歯科技工士は減っています

厚生労働省の令和6年衛生行政報告例には、令和6年末の就業者数が、次のように書かれていました。

  • 歯科衛生士:149,579人。前回より4,396人(+3.0%)増えて、調査開始以来、最多
  • 歯科技工士:31,733人。前回より1,209人(−3.7%)減った

歯科技工士については、厚生労働省の検討会の資料(令和8年3月2日・歯科技工士の業務のあり方等に関する検討会)に、次のことが書かれていました。

  • 免許をもつ人のうち、働いている人の割合:免許登録者125,093人のうち、働いているのは31,733人で、25.4%
  • 年齢が上がるほど、働いている人が減る:25歳未満は62.9%、25〜29歳は46.9%、40代では3割弱
  • 2034年の推計:就業歯科技工士は、約2万7千人になると推計された
  • 課題:若い人の離職を防ぐこと、就労環境をよくすること

正直に書く「気になるところ」:人が減っている職業は、「仕事が見つかりやすい」と考えがちですが、公式の資料では、必要な人数(需要)の推計は、これから検討する段階でした。デジタル技術(CAD/CAMなど)で、仕事の内容が変わる可能性も書かれています。歯科衛生士についても、今後の見通しの公式な数字は、今回は確認できていません。どちらが将来有利かは、わたしには断言できません。


難しさ ― 国家試験の合格率は、どちらも9割台

歯科衛生士歯科技工士
回数・実施第35回(令和8年3月1日)第11回(令和8年2月15日)
受験者数7,882人792人
合格者数7,452人722人
合格率94.5%91.2%
前年の合格率91.0%(第34回)93.3%(第10回)

出典は、厚生労働省の合格発表(歯科衛生士・歯科技工士)です。どちらも発表は令和8年3月26日でした。

正直に書く「気になるところ」:合格率は、受験した人のうち、合格した人の割合です。学校の授業や実習の厳しさ、手先の細かい作業が合うかどうか、といった「難しさ」は、合格率だけでは分かりません。


専門学校の費用 ― 検索で見つけた1校の例では、衛生士3年で約302万円、技工士2年で約244万円

検索で見つけた、京都の専門学校(京都歯科医療技術専門学校)の資料の掲載では、衛生士科(3年)が約302万円、技工士科(2年)が約244万円(それぞれ、総費用)でした。

  • 歯科技工士は、2年制が中心とされています。夜間3年制の学校もあります
  • わたしの別の記事(歯科衛生士の専門学校を調べた記事)には、大阪の学校の例として、年間約90〜100万円(2024年度、教科書・器材費は別)と書いています

正直に書く「気になるところ」:この金額は、1校の例です。入学金、教材費、実習費が含まれるかは、学校ごとに違います。年度でも変わります。この記事では、学校の公式な学費表までは確認できていません。最新の金額は、各校の募集要項でご確認ください。


働きだしたときの休日・勤務 ― 歯科衛生士の常勤は週5日が75.8%。歯科技工士の勤務者は完全週休2日制が50.3%

歯科衛生士(日本歯科衛生士会 第10回勤務実態調査)

日本歯科衛生士会の勤務実態調査報告書(令和7年3月・会員対象・回収率35.5%)に、次のことが書かれていました。

  • 常勤の1週間の勤務日数:5日が75.8%、5.1〜7日が14.1%、3〜4.9日が9.1%
  • 常勤の1日の勤務時間:8時間が52.9%、8.1〜12時間が24.5%
  • 常勤の年収(税込):300〜400万円が34.3%、400〜500万円が19.7%、500〜600万円が10.7%
  • 職場に改善してほしいこと:休暇の取得が36.1%、労働時間の短縮が31.5%
  • 満足度:仕事に満足している人は73.1%。年収に満足している人は38.5%
  • 転職経験:転職したことがある人は80.8%。理由は、出産・育児、結婚、給与・待遇面、勤務形態・勤務時間などが上位

歯科技工士(日本歯科技工士会 2024歯科技工士実態調査)

日本歯科技工士会の実態調査報告書(回答1,198人、うち勤務者776人)に、勤務者について、次のことが書かれていました。

項目(勤務者)結果
週休の形完全週休2日制 50.3%、その他の週休2日制 23.8%、週休1日制 4.1%、日曜・祝日 7.3%、休日は決まっていない 4.0%
1週間の就労日数5日 64.3%、6日 27.7%
1日の平均就労時間(残業含む)平均9.3時間(7〜8時間 33.9%、9〜10時間 31.3%、11〜12時間 17.4%)
1週間の就労時間(残業含む)平均49.3時間
前年の年収(税込)300〜400万円未満 21.6%、400〜500万円未満 19.6%、200〜300万円未満 16.8%
続ける上での問題(上位3つ)低価格・低賃金 70.2%、長時間労働 48.8%、歯科技工士不足 44.3%

正直に書く「気になるところ」:2つの調査は、対象も質問も違います。歯科衛生士の調査には「完全週休2日か」「日曜・祝日が休みか」といった数字はありませんでした。「どちらが休みやすい」とは、この資料からは言えません。休日や残業は、職場(医院・歯科技工所)によって違うので、見学や就職活動のときに、直接聞くのが確実だと思います。


説明会や見学で聞いてみたいこと(わたしの考えです)

  • 卒業生の就職先と、休日(週休、日曜・祝日、有給の取得)は、実際どうなっているか
  • 総額はいくらか。入学金、教材費、実習費、白衣などは含まれているか
  • 実習や国家試験の対策は、どのように行っているか
  • (歯科技工士)作業の体験はできるか。手先の細かい作業が、自分に合いそうか

確かめられなかったこと

  • 仕事内容の公式な定義:法律の条文までは確認していません。この記事の説明は、一般的なものです
  • 学費の公式な学費表:1校の資料の掲載値のみで、学校の公式サイトの募集要項までは確認できていません
  • 歯科衛生士の将来推計:公式な数字は、確認できていません
  • 歯科衛生士の最新の求人倍率:確認できていません
  • 2つの調査の直接比較:対象や質問が違うため、休日や年収を比べて優劣はつけられません
  • 実際の職場・学校:わたしは見学していません

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さいごに:歯科衛生士は患者さんに接する仕事、歯科技工士は歯科の物を作る仕事。どちらが向いているかは、見学で確かめたい

  • 就業者数は、歯科衛生士が149,579人(増加)、歯科技工士が31,733人(減少)
  • 国家試験の合格率は、歯科衛生士94.5%、歯科技工士91.2%
  • 休日・勤務の数字は、2つの調査で対象が違うので、単純には比べられない
  • 学費は、1校の例では、衛生士3年で約302万円、技工士2年で約244万円。最新は、募集要項で確認する

数字を並べてみて、わたしが感じたのは、「数字だけでは決められない」ということでした。どちらも国家資格で、どちらにも、よい面と大変な面があります。まずは、体験入学や見学で、仕事の雰囲気を見てもらうところから、始めてみようと思っています。

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同じように、進路を考えている方の参考になればうれしいです。

※内容は、厚生労働省の令和6年衛生行政報告例、令和7年度(第35回・第11回)の国家試験合格発表、歯科技工士の業務のあり方等に関する検討会(令和8年3月2日)の資料、日本歯科衛生士会の第10回勤務実態調査報告書(令和7年3月)、日本歯科技工士会の2024歯科技工士実態調査報告書を、2026年10月30日に確認した内容です。学費は、検索で見つけた学校の資料の掲載値で、年度や学校によって変わります。数値や制度は変わることがあります。最新の情報は、各公式資料と、各校の募集要項でご確認ください。本ブログは、厚生労働省、日本歯科衛生士会、日本歯科技工士会、各学校とは関係のない、個人の非公式なブログです。本記事は個人が調べた内容をまとめたもので、特定の学校・職業の推奨や、個別の状況に応じた助言を目的としたものではありません。進路の判断は、ご本人とご家族の状況に合わせて行ってください。

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