【論文で否定されていました】プロテインの「45分ルール」は本当か ― 大学の先生は「ゴールデンタイムの存在は怪しい」と書いています

プロテインの45分ルールは本当か 大学の先生は怪しいと書いています 健康とスポーツ


※本記事にはプロモーションを含みます。

「プロテインは運動後45分以内に飲め」

これ、何度も聞きました。ゴールデンタイムという呼び方も聞きます。

ただ、わたしは守っていません。 プロテインを飲むのは運動の前か、朝起きてすぐです。1年以上その飲み方で続けています。

ずっと後ろめたかったんです。 「本当は運動のあとすぐに飲まないといけないんやろうな」と思いながら飲んでいました。

それで、いいかげんに調べました。結果は、思っていたのとだいぶ違いました。

この記事でわかること
  • ✓大学の先生が論文を挙げて「ゴールデンタイムの存在は怪しい」と書いていました
  • ✓筋肉をつくる働きは運動後24〜48時間続くという報告があります
  • ✓何で割るかは、書いている人の立場で結論が変わっていました

まず結論から ― 「ゴールデンタイムの存在は怪しい」と書かれていました

見つけたのは、東京医療保健大学 医療栄養学科の御堂直樹先生が書かれたコラムです。ご本人が元ボディビルダーという方でした。

プロテイン等のタンパク質を摂取するタイミングは、レジスタンストレーニング直後である必要はない。ゴールデンタイムと言われる時間帯の存在は怪しい。

東京医療保健大学 ヘルスケアコラム「プロテインの必要量や摂取タイミングの誤解」より

「怪しい」と、はっきり書かれています。

そしてその根拠として、論文が挙げられていました。 ここがいちばん大事なところだと思います。

分かっていること出典として挙げられていた論文
トレーニングの直前・直後・関係ない時間帯で、筋量や筋力の増え方に差がなかったWirth J et al., J Nutr, 150, 2020
(システマティックレビュー)
筋肉のタンパク質をつくる働きは、運動後24〜48時間続くPhillips SM et al., Am J Physiol, 1997
たんぱく質は1.62g/体重1kg/日を超えて摂っても、筋肉はそれ以上増えなかったMorton RW et al., Br J Sports Med, 2018

筋肉をつくる働きが24〜48時間続くのなら、45分で締め切られる理由がありません。 わたしが後ろめたく思っていたのは、何だったんやろう、という気持ちです。


根拠にされている研究は、1本だけでした

では、なぜ「ゴールデンタイム」が広まったのか。そこまで書かれていました。

多くのサプリメントメーカーが参考にしているのは、Esmarck Bらの研究結果です。(中略)Esmarck Bらの研究は、レジスタンストレーニング未経験の高齢者を対象とした単独の研究であり、限定された狭い条件でのみ、そのような結果が偶然得られた可能性があるのです。

同コラムより

整理すると、こうなります。

ゴールデンタイムの根拠(2001年)否定している側(2020年)
研究の種類単独の研究1本システマティックレビュー(たくさんの研究をまとめて分析したもの)
対象トレーニング未経験の高齢者若年者・高齢者に関係なく

「たくさんの研究をまとめたもの」と「1本の研究」なら、前者のほうが信用できます。 それが逆になって広まっていた、ということのようです。

そもそも「45分」という数字が定まっていませんでした

調べていて気づいたことがあります。

「45分以内」「30分以内」「1時間以内」――書いている人によって数字が違うんです。

しっかりした根拠がある話なら、数字はひとつに決まるはずです。バラバラだということ自体が、答えのような気がしました。


大事なのはタイミングより「1日の総量」でした

同じコラムに、こう書かれていました。

レジスタンストレーニング実施者が筋肉をつけるために必要なタンパク質は、約1.6 g/kg体重/日で十分。決して2~3 g/kg体重/日ではない。

同コラムより

体重1kgあたり1.6gです。体重70kgの人なら1日112gという計算になります。

さらに、「2〜3g」という数字がどこから来たのかまで書かれていました。海外のプロボディビルダーの経験値で、筋肉増強剤を使っている場合の量ではないか、という推測です。

そして、こうも書かれていました。

必要以上にプロテイン等のタンパク質を摂取すると、筋肉ではなく体脂肪が増えます

同コラムより

飲めば飲むほどいい、ではなかったということです。


では何で割るのがいいのか ― 水・牛乳・豆乳・ジュース

タイミングの次に気になるのが、何で割るかだと思います。調べた内容をまとめます。

割るもの言われていること
水余計な成分がないので吸収が速い。カロリーを足さない。味はプロテインそのまま
牛乳脂質とカゼインが入るので消化がゆっくり。おいしい。カロリーは増える
豆乳牛乳が苦手な人向け。植物性の脂質と食物繊維が入るので、吸収はゆっくり
果汁100%ジュース糖質を一緒に補える。運動のエネルギー補給にもなる

「どれが正解」というより、何を足したいかで変わるようです。カロリーを足したくないなら水、おいしく飲みたいなら牛乳、という整理でした。

⚠️ ただし、ここは出典の立場に注意が必要でした

調べていて、正直「うーん」となりました。

こう書いていた書いていたのは
「水で割るのがいい」ウォーターサーバーの会社(2社)
「牛乳・豆乳がいい」牛乳と豆乳を売っている会社
それぞれの使い分けプロテインメーカー(複数)

「何で割るか」については、どこにも立場のない出典が1つも見つかりませんでした。

嘘だとは思いません。牛乳に脂質があるのも、水にカロリーがないのも事実です。ただ「だからこれがおすすめ」の部分は、売りたいものに寄るということは、頭に置いておいたほうがいいと思いました。

ちなみにわたしは一時期、牛乳で割っていました。 おいしかったのですが、かなりお腹がいっぱいになりました。 牛乳200mlには脂質が約7.8g入っているので、たぶんそれだと思います。いまは牛乳では割っていません。


わたしの飲み方は、変えないことにしました

調べる前の飲み方は、これでした。

  • 飲むのは運動の前か、朝起きてすぐ
  • 運動する日は運動の前後、しない日は寝起き、というゆるい運用
  • 45分ルールは守っていない

調べたあとも、変えないことにしました。

「直後である必要はない」「大事なのは1日の総量」ということなら、続けやすい時間に飲むのがいちばんいいからです。運動のあと45分を気にして生活するより、毎日忘れずに飲めるほうが大事だと思いました。

わたしが飲んでいるのはVITASのプロテインです。1年以上、他社のものに替えずに続けています。 1袋がどれくらいの量かとフレーバーの種類は、ここで確かめられます。

1年続けて何が起きたかは、別の記事に書いています。Tシャツのサイズが1つ上がった話と、正直に気になっているところもまとめています。

【1年続けてTシャツがM→Lに】テニス・ウォーキング用に愛用しているVITASのプロテイン・EAA・マルチビタミン
1年続けているVITASのプロテイン・EAA・マルチビタミンを、テニスやウォーキングでどう使い分けているか紹介します。TシャツがMからLになった体験、1年続けて感じたこと、それぞれの味についてもまとめています。※PRを含みます

さいごに:45分を気にするより、毎日続けるほうが大事でした

調べて分かったことを、もう一度まとめます。

  • 大学の先生が論文を挙げて「ゴールデンタイムの存在は怪しい」と書いていた
  • 根拠にされている研究は2001年の単独研究1本で、対象はトレーニング未経験の高齢者
  • 否定しているほうは2020年のシステマティックレビュー
  • 筋肉をつくる働きは運動後24〜48時間続くという報告がある
  • 大事なのはタイミングより1日の総量。約1.6g/体重1kg/日
  • 摂りすぎると筋肉ではなく体脂肪が増える
  • 何で割るかは、書いている人の立場で結論が変わる

1年以上、後ろめたく思いながら飲んでいました。 調べてみたら、気にしなくてよかったようです。

同じように「45分以内に飲まなあかんのかな」と思っている方の参考になればうれしいです。


あわせて読みたい ― プロテインの話は3本に分けて書いています

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※このページで引用したのは、東京医療保健大学 医療保健学部 医療栄養学科 御堂直樹先生による「プロテインの必要量や摂取タイミングの誤解」(2021年11月16日公開)です。2026年9月19日時点で確認しました。牛乳の成分は文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」にもとづきます。

※本記事は個人が調べた内容と自分の体験をまとめたもので、特定の商品の効果を保証したり、個別の状況に応じた助言を目的としたものではありません。 必要な栄養の量は、体格・運動量・体調・持病によって変わります。最終的な判断はご自身の状況に合わせて行ってください。 気になることがあれば、医師や管理栄養士にご相談ください。

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